平成25年度企画展

企画展「観音霊場と武士」
会  期:平成25年12月7日(土)~平成26年2月23日(日) 
開催時間:9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)
休  館  日:毎週月曜日(ただし、12月23日・1月13日は祝日のため開館します)
               年末・年始(12月29日(日)~1月3日(金))
観  覧  料:一般100円、 高校生・学生50円
      (20名以上の団体の場合は 一般60円、高校・学生30円)
       中学生以下の方及び障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)は無料
開催趣旨 
 観音信仰は、観世音菩薩が三十三身に姿を変えて広く衆生を救うことから、日本に おいても広く信仰されてきました。最も象徴的なものとして観音霊場を巡り御札を納める観音巡礼(三十三所巡礼)があり、中世から盛んに行われています。
 埼玉県内にも、慈光寺(ときがわ町)、正法寺(東松山市)、安楽寺(吉見町)、慈恩寺(さいたま市岩槻区)といった坂東札所や秩父盆地に広がる秩父札所といった観音霊場寺院が数多く存在します。
 今回の企画展では、すでにいわれている鎌倉将軍家や武蔵武士が深く関わったとされる板東札所について、その成立の過程やその意義について再確認するとともに、現在では、百観音のひとつとして広く知られている秩父札所について、成立期の姿の再現を試みます。
 今回の展示で、観音霊場やそれを巡る三十三所巡礼の成立や発展に武士がどのように関わっていたかを理解してもらおうとするものです。

 

展示構成
プロローグ 「観音霊験記」の世界
 観音霊場とその成立に関わった武士などにスポットをあてるため、観音霊場の縁起を描いた『観音霊験記』などからそれぞれの観音霊場に関わった武士などの姿を紹介します。
1 観音信仰
 観音霊場の本尊である観音菩薩像や観音信仰に関わる経典などを展示し、観音信仰についての理解を深めてもらいます。
2 坂東札所と武士
 源頼朝にゆかりの深い板東札所について、その成立などについて検証してゆきます。また、埼玉県内に所在する4カ所の寺院に関する資料を通して、その寺院と武士などとの関わりを探ってゆきます。
  [トピック]埋められた法華経
   観音信仰の経典となった法華経が埋納された経塚から出土した経筒を紹介します。
3 秩父札所 いま・むかし
 地方に波及した観音札所について、秩父札所を題材として見てゆきます。ここでは、現在の形となった近世札所の姿から、中世札所の姿へと時代をさかのぼらせてゆくことで、秩父札所の成立と地域との関わりを見てゆきます。
4 巡礼者の姿
 現在の巡礼者の姿と江戸時代以前の巡礼者の姿を復元します。
エピローグ


関連印刷物
 企画展示図録(カラー 32ページ) 400円
  * 博物館展示室受付で販売しています。
 
関連事業
 ・会場:当館講座室
 ・学芸員による展示解説
  12月21日、1月18日、2月15日 11時から1時間程度


関連展示
 ・埼玉県立歴史と民俗の博物館
  「錦絵と摺物で巡る埼玉の札所」
  期間:平成26年1月2日(木)~5月11日(日)
  場所:埼玉県立歴史と民俗の博物館 常設展示室第7室 
 

 ・埼玉県立熊谷図書館  

  「札所 ~祈りの旅の道標(みちしるべ)~」  

  期間:平成25年11月23(土)~平成26年2月19日(水)
  場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー及び1階展示ケース


 ・埼玉県立浦和図書館
  「資料でたどる埼玉の札所」
  期間:平成26年1月16日(木)~2月19日(水)
  場所:埼玉県立浦和図書館 2階ロビー
 ・講演会 「観音霊場と武士たち~武蔵・相模の武士を中心に~」
   日時:平成26年2月14日(金) 14時~15時30分