嵐山史跡の博物館は、菅谷館跡をはじめとする比企地域の中世の城館跡や寺院、石造物などを取り扱う博物館です。博物館は、国指定史跡「比企城館跡群」のひとつである「菅谷館跡」の中にあり、周囲には戦国時代前期の城跡が残されています。
展示見学・館跡見学のほか、学習支援として「暮らしの移り変わり」に関連した体験学習を提供しています。学校教育等にご活用ください。
【目次】
1.展示見学について
2.体験学習について
3.申し込み方法
4.昼食について
5.入館料について
6.バスでの交通について
1.展示見学について
博物館が所在する史跡「菅谷館跡」は、鎌倉時代の御家人・畠山重忠が居住していた「菅谷館」との伝承がある史跡です。現在みられる史跡の姿は戦国時代前期の城跡としてのかたちです。
常設展示では、平安時代末期の東国で勢力を持っていた秩父平氏や、その一族である鎌倉御家人・畠山重忠のほか、菅谷館跡とともに「比企城館跡群」を構成する杉山城跡(嵐山町)、松山城跡(吉見町)、小倉城跡(ときがわ町)などの中世城館跡、板石塔婆(板碑)や五輪塔などの石造物を取り扱っています。
2.体験学習について(雨天でもできます)
小学校3~4年生向けの体験学習として、昔のくらしの道具を体験する【もの運び体験】【石臼・茶臼体験】【昔のあかり】の3種類を提供しています。各体験にかかる時間は、20~25分程度です。
【もの運び体験】
「背負籠(しょいかご)」「背負子(しょいこ)」「水桶」など、水や薪などを運ぶ道具を実際に持ち運び、道具の感触や重さを学ぶ体験です。
【石臼・茶臼体験】
穀物を挽いて小麦粉や米粉を作る「石臼(粉挽き臼)」と、茶葉を挽いて抹茶にする「茶臼」を使った粉挽き体験です。実際に生米と茶葉を挽いて、粉末をつくる体験です。
※ 体験で使用する米・茶葉は、学校側での用意をお願いします。
※ 玄米茶および玄米入りの緑茶は挽くことができません。玄米の入っていない緑茶を用意してください。
【昔のあかり】
暗室で実際に明かりを点け、明るさ・暗さを体験しながら、灯明皿や石油ランプをはじめとする火による明かりから電気の明かりへの移り変わりを学びます。
体験学習のスケジュール例(4班でのローテーション、各体験時間を20分とした場合)
※班の数は、児童数・クラス数・引率者の人数によって応相談。
時間 | 10:00~10:05 | 10:05~10:25 | 10:30~10:50 | 10:55~11:15 | 11:20~11:40 | |||
A班 |
挨拶・ 説明 |
体験学習A | 移動 | 体験学習B | 移動 | 体験学習C | 移動 | 展示見学 |
B班 | 展示見学 | 体験学習A | 体験学習B | 体験学習C | ||||
C班 | 体験学習B | 体験学習C | 展示見学 | 体験学習A | ||||
D班 | 体験学習C | 展示見学 | 体験学習A | 体験学習B | ||||
所要 |
5分 | 20分 | 5分 | 20分 | 5分 | 20分 | 5分 | 20分 |
体験道具の貸出について
体験学習に使用している道具の一部は、貸出にも対応しています。ただし、学校の団体見学が集中する9月~12月は貸出が困難です。その他の時期も学校の団体見学が入っている場合は貸出ができない状況がりますので、ご希望の際は、電話でお問合せください。学校名、貸出希望の日時などお伺いします。貸出にあたっては、「昔の道具体験セット貸出許可申請書」「昔の道具体験セット借用書」が必要になります。以下からダウンロードしてください。
貸出可能な道具 | 背負子・背負籠・水桶・茶臼 |
貸出できない道具 | 「昔のあかり」道具一式、石臼(粉挽き臼) |
【貸出までの流れ】
① 貸出を希望する道具の種類や日時を相談して決定し、搬出日の10日前までに「昔の道具体験セット貸出許可申請書」を提出します。
② 事前に決めた搬出日に体験道具を搬出します。搬出・搬入にあたっては学校側のご負担でお願いします。貸出当日は「昔の道具体験セット借用書」を持参してください。「昔の道具体験セット借用書」と引き換えに体験道具を貸し出します。
③ 授業での使用後、事前に決めた返却日に博物館に体験道具を返却します。道具に大きな破損等が無いかチェックした後、返却を確認した旨のサインをした借用書をお返しします。
3.申し込み方法
体験学習・展示見学のみにかかわらず、事前にメール(s625896@pref.saitama.lg.jp)・FAX・電話等でお問合せください。学校名、来館希望日時、児童数、引率者の人数、昼食の希望の有無などを伺います。
・体験学習の内容によっては、バックヤードを含めて館内を移動する場合があります。事前の下見による動線等の確認をおすすめしています(下見の日程は、別途相談となります)。
・博物館の事業(講座など)が予定されている日は、体験学習の受入はできません。展示・館跡見学のみの受け入れとなります。
・スリーデーマーチ等、館内・館外の利用をともなう大規模イベントが予定されている場合は、体験学習・展示見学の受け入れはできません。ご注意ください。
・年度をまたいでの体験学習の申し込みはできません。
4.昼食について
昼食の場所として、博物館外の芝生をご案内しています。館内でのお食事はご遠慮ください(ロビー等、展示室の外での水分補給は可能です)。
雨天時の昼食場所については、別途ご相談ください。
5.入館料について
引率教諭の入館料は、観覧料等減額(免除)申請書を提出していただければ免除することができます。来館の10日前までに提出してください。押印廃止につき、校長印等は不要です。提出は郵送のほか、FAX・メールでも受け付けています。
小・中学生は入館無料です。書式に児童数・生徒数を記入する項目がありますので、人数を記入してください。
観覧料減額(免除)申請の手続きについて・申請書記入例.pdf
6.バスでの交通について
大型バスは5台まで駐車できます。車での来館者が多い場合は、カラーコーン等で駐車スペースの確保を行いますので、コーンを除けて駐車してください。
関越自動車道 東松山I.Cから国道254号線を小川方面に約10分、または嵐山小川I.Cから国道254号線を東松山方面に約15分。東京方面からお越しの際は「国立女性教育会館」(ヌエック)の交差点を通過後、「埼玉県立嵐山史跡の博物館」「史跡菅谷館」の標識直下の入口から入場してください。小川方面からお越しの場合、中央分離帯があるため、直接右折での入場はできませんのでご注意ください。