平成26年度企画展

企画展「道灌の時代~戦国時代は関東から始まった~」
会  期:平成26年12月6日(土)~平成27年2月22日(日)
開館時間:9時~16時30分(入館は16時まで)
休  館  日:毎週月曜日(ただし、1月12日は祝日のため開館します)
     年末・年始(12月29日(月)~1月3日(土))
観  覧  料:一般100円、高校生・学生50円

                 (20名以上の団体の場合は 一般60円、高校生・学生30円)
                 中学生以下の方及び障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)は無料

開催の趣旨
今回の企画展は、「戦国時代は関東から始まった」という視点から、戦国時代を見直すことをテーマにしています。タイトルの「道灌の時代」は、この時代に生きた埼玉県ゆかりの武将太田道灌にちなんでつけました。
 15世紀後半から16世紀前半の関東は、室町幕府とその地方機関である鎌倉府という権力の二重構造が引き起こした争乱の時期であり、その争乱の終焉とともに始まる新たな支配体制へと向かう時期でもあります。
 この展示をとおして、関東一帯がいち早く戦乱の世に踏み出していく過程やその意義を御理解いただければと思います。


展示構成
プロローグ~鎌倉府体制の崩壊へ~
 室町時代における関東の体制(鎌倉府体制)が内在する矛盾から勃発した「永享の乱」や「結城合戦」などについて紹介します。
1 「享徳の乱」と「長享の乱」
 関東が戦国時代へと突入する「享徳の乱」と「長享の乱」について紹介します。
2 各武将の対立と融和~武将の動向を見る~
 「享徳の乱」「長享の乱」で活躍した武将の中から、太田道灌・足利成氏・上杉顕定・上杉定正・長尾景春の動向について紹介します。
 [コラム] 武士の素養(連歌・茶の湯)
 15世紀後半から、武士の間で流行した連歌・茶の湯を紹介します。
 [コラム] 道灌の時代の工芸品
 この時代に作られた工芸品(鎧・鰐口・鏡など)を紹介します。
3 遺跡が語る道灌の時代
 この時代に存在した城館跡を中心とした遺跡から出土した「かわらけ」などからその遺跡の性格などを紹介します。 
 [コラム] 描かれた五十子陣
 わずか数十年しか機能しなかった五十子陣が描かれた資料を紹介します。
4 「永正の乱」~公方・管領の弱体化~
 「長享の乱」収束後、再び関東が戦乱に巻き込まれる「永正の乱」について紹介します。
エピローグ~戦国大名の台頭~
 度重なる戦乱の中で、新たな勢力となる戦国大名が台頭していく過程を紹介します。
    

関連印刷物
 企画展示図録(カラー 32ページ)展示図録は完売いたしました。

関連事業
 ・企画展「道灌の時代」関連講演会 
   題名:「山内・扇谷両上杉氏の攻防」
   日時:平成27年1月23日(金) 14時~15時30分
   講師:黒田基樹氏(駿河台大学教授)
   会場:川越市民会館 やまぶき会館ホール
 ・シンポジウム「戦国時代は関東から始まった」
   日時:平成27年2月1日(日) 10時~16時
   会場:独立行政法人 国立女性教育会館 講堂
 ・学芸員による展示解説
   12月20日(土)、1月17・24日(土)、2月14日(土)
   午前11時から1時間程度


関連展示
 ・埼玉県立熊谷図書館    

  「室町時代後期の関東武士」

  期間:平成26年11月29(土)~平成26年2月26日(木)
  場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー