スポット展示
常設展の一部スペースについてテーマを設けて展示替えをしています。
展示は数ヶ月ごとに変わります。
中世のくらし 食生活の道具-やきもの-

 令和2年2月21日(金)~7月10日(金)      English /  한국어简体中文 / 繁体中文
 
中世の遺跡からの出土品には、私たちが現在使っている生活道具と似ているものが多くあります。食物を盛る碗や皿、煮炊きに使う鍋や釜、摺(す)る時に使う摺鉢(すりばち)、水や穀物を貯蔵する壺・甕などで、一目でこれは何に使うやきものか容易に想像できます。
 使われているものは、地元で生産された土器(在地産土器・ざいちさんどき)の他に、平安時代の終わり頃から生産が始まった、瀬戸、常滑などの窯業地のやきもの(陶器)です。窯で焼かれ硬く焼き締められた陶器は、丈夫で耐久性が高く、壺・甕は多目的な貯蔵具として、摺鉢は万能な調理具として、日常生活の中に取り入れられ、全国各地に普及しました。これに青磁(せいじ)・白磁(はくじ)といった中国からの輸入陶磁器を含めた広域流通品と、地元製品を併用し、都市や農村などさまざまな社会・生活形態に則した組合せで食生活の道具が構成されています。
 いつの時代でも食事は生活の中心であり、そこには食卓を彩る食器類や、便利な調理具があります。その原形とも言える中世のやきものを紹介します。

展示風景1展示風景2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かわらけ

片口鉢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かわらけ 室町時代・15世紀末 口径10.4〜11.7㎝         在地産片口鉢 室町時代・15世紀前半 口径30.2㎝

土鍋 内耳焙烙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

在地産焙烙 室町時代・15世紀後半 口径35.4㎝・高さ6.3㎝     在地産土釜 室町時代・15世紀後半 口径13.6㎝・高さ28.3㎝

常滑大甕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常滑大甕 鎌倉時代・13世紀中頃
口径44.5㎝・底径19.2㎝・高さ70.1㎝

 

中世のものづくり3  陶磁器―色を操る―

平成31年2月22日(金)~10月20日(日)    終了しました
 焼きものの材料に恵まれた日本列島では、すでに16,000年前頃に土器が焼かれていました。その後の中国や朝鮮半島との交流により、古墳時代には、還元焼成の焼締めの器「須恵器」を生み出しました。奈良時代には灰釉陶器や低温の鉛釉の三彩の生産がはじまり、焼きものは釉薬を用いた華やかな色の時代に辿り着いきます。灰釉陶器は、その後、主に瀬戸・美濃地方で生産され、陶器の中心を占めていきました。

 1314世紀になると、中国から鉄釉の技術が伝わり、戦国時代には、茶の湯とともに茶陶の文化が花開きました。瀬戸・美濃地域では鉄を発色剤に薄黄色い黄瀬戸、オリーブ色の灰釉、褐色や黒の鉄釉の陶器が作られ、豊臣秀吉が政権をとった桃山時代になると、独創的な造形と黒・赤・白・緑を大胆に用いた「楽」「志野」「織部」などの桃山陶が生み出されました。革命ともいわれる桃山陶だが、自然の材料を用いた伝統的な技術で、調和的で奥深い日本の焼きものの特徴を備えています。

 このコーナーでは、自然の材料から様々な色を生み出す、中世の焼きものの技術を紹介します。

 
    


 

中世のものづくり2  板碑の製作

平成30年2月23日(金)~10月21日(日) 終了しました
板碑石材の採掘遺跡などからの出土資料をとおして、板碑の製作工程を紹介します。
   

中世のものづくり1 中世の鋳物師

平成29年2月24日(金)~8月20日(日) 中世のものづくり終了しました
発掘調査によって発見された鋳物師の遺跡を紹介しています。
紹介する遺跡は、金平遺跡(嵐山町)、深沢遺跡(嵐山町)、金井遺跡B区(坂戸市)です。いずれも仏具や生活用品などを鋳造していた、大変興味深い遺跡です。