スポット展示

常設展の一部スペースについて、テーマを設けて展示をしています。

スポット展「比企市町村連携展2「比企の虎口」」

スポット展「比企市町村連携展2 比企(ひき)の虎口(こぐち)」 

令和8年3月7日(土)から令和8年6月14日(日)まで

 このスポット展では、国指定史跡・比企城館跡群のなかかから小倉城と菅谷城(菅谷館跡)について、特に虎口(こぐち)を紹介します。
 虎口とは、城の出入り口のことを指します。そして虎口は、城に攻め込んでくる敵が集まる場所であったため、攻撃を防ぎ、 城を守る構造でなくてはなりませんでした。その一方、城を拠点とする側にとっては、使い勝手の良さも求められました。
この展示では、二つの城の虎口それぞれの事例を通して、防御性を高めるために凝らされた工夫や、発掘調査の成果の一端を紹介します。



展示資料

 ●ときがわ町・小倉城跡出土 広口有耳壺・常滑甕【ときがわ町 蔵】

  小倉城跡は、城跡が立地する山で採石できる「緑泥石片岩」を利用した石積が特徴です。

  虎口にも石積が用いられており、その構築方法を確認するための発掘調査で出土した遺物です。

  石積の芯となる部分から出土したことから、石積が作られた時期を考える際に重要な資料となりま 

  した。

 

 ●菅谷館跡(菅谷城)出土 土器・陶器【当館 蔵】

  三ノ郭と西ノ郭を繋ぐ虎口である「正坫門」跡での発掘調査で出土した遺物です。

  多くは戦国時代~江戸時代初頭のもので、虎口が戦国時代に機能していたことと、廃城後にもこの

 場所が別の用途で利用されていたことを示すものです。

  また、地表面での採集品ではありますが、平安時代終わり頃の常滑産陶器の破片も見つかっていま

 す。菅谷館跡とその周辺で見つかっている、秩父平氏の時代に相当する数少ない考古資料の一つで

 す。