スポット展示

常設展の一部スペースについて、テーマを設けて展示をしています。

スポット展「比企市町村連携展1 LOCAL HERITAGE:比企(ひき)の地域のたからもの」

スポット展「比企市町村連携展1 LOCAL HERITAGE:比企(ひき)の地域のたからもの」 

令和7年10月21日(火)から令和7年12月28日(日)まで

 埼玉県のほぼ中央に位置する比企地域は、東松山市と比企郡各町村に秩父郡東秩父村を加えた9市町村から構成されます。縄文・弥生時代から古墳時代を経て奈良・平安時代、そして中世に至る数多くの遺跡群がみられる歴史豊かな地です。

 このスポット展は、東松山市、滑川町、小川町との共催で行います。日々、貴重な文化財を保存活用しつつ、未来に継承していくため奮闘している各市町の文化財担当者が厳選した選りすぐりの資料から、古代から中世まで、比企地域の歴史の一端を紹介します。

   

 

主な展示資料

 高坂二番町遺跡出土 土器・陶磁器【東松山市 蔵】

  高坂二番町遺跡では、13~14世紀代の「かわらけ」や威信材である白磁や青磁などの陶磁器が出土しており、

  秩父氏の一族である高坂氏の拠点があった可能性が高いと考えられています。

  青鳥城跡から出土した板碑と合わせ、13~14世紀代の武士の拠点に関係する資料を展示します。

 

 五厘沼窯跡群出土 須恵器【滑川町 蔵】

  滑川町には須恵器の窯跡が多数あり、五厘沼窯跡群は埼玉県指定史跡になっています。

  昭和54年に行われた発掘調査の成果から、6世紀末から7世紀初頭にかけて操業していたものと推定されています。

  この他にも、町内に所在する須恵器や瓦を焼いた窯跡からの出土資料を展示します。

 

 峯原遺跡出土 螺旋状鉄釧・吉ヶ谷式土器【小川町 蔵】

  螺旋状鉄釧は弥生時代のもので、埼玉県内では3例しか見つかっていません。

  弥生時代後期の土器と一緒に出土し、小川町において弥生時代に人々が暮らしていたことを示す貴重な資料であることから、

  令和6年に町指定文化財になっています。